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2015年12月12日 (土)

中国の環境汚染が影響!? 四国に「ナベヅル」が突然の大量飛来…第2の越冬地になるか

中国の環境汚染が影響!? 四国に「ナベヅル」が突然の大量飛来…第2の越冬地になるか  産経新聞(12/12付)

環境省がレッドリストで絶滅危惧II類に指定している「ナベヅル」の四国への飛来が相次いでいる。保護団体によると、越冬期を目前に180羽が居着いた。世界で生息する8割超が鹿児島県の出水(いずみ)平野で越冬するがそれ以外で大量確認されるのはまれだという。感染症の流行に対する危険などから越冬地分散が課題だっただけに、関係者は突然わいた“朗報”の行方を固唾をのんで見守っている。

300羽が飛来

 ナベヅルは、高知県四万十市で10月28日に今季初めて飛来が確認され、翌29日には29羽が田んぼに降り落ち穂などの餌をついばむ姿がみられた。地元保護団体によると、例年も10羽ほどは飛来するが、大量に居着くことはない。

 その後もナベヅルの飛来は相次ぎ、11月中旬には高知のほか、愛媛や徳島の四国3県で300羽に膨れあがった。

 ナベヅルはロシア・シベリア南東部から中央部で繁殖し、かつては日本全土に越冬地が広がっていた。ただ開発などを経て数を減らし、今では長年、保護活動を続けてきた出水平野に一極集中している。

 現在の個体数は約1万1500羽とされ、うち8割以上にあたる約1万羽が出水平野で越冬し、残りは中国や韓国を選んでいるという。日本野鳥の会・高知支部の木村宏さん(74)は「方角が違うので、最初から鹿児島ではなく四国を目指してきたとみられる」と推察する。

「中国や韓国で大規模な環境汚染があり…」

 ツルは警戒心が強く人目につかない広大な田んぼや川の中州といった安全な環境を好むといい、さらに、環境省の担当者は「意外に記憶力がよいとされ、危険を感じると近づかなくなる」と指摘。関係者の間では、今回の四国への大量の飛来の理由について、「中国や韓国で大規模な環境汚染があり、その分が飛来した」「鹿児島が飽和状態になった表れではないか」などとさまざまな臆測が飛び交っている。

 とくに、中国では深刻な大気汚染が続いており、北京市では今月8日、2013年10月に警報システムが施行・導入されて初めて、4段階の警報の中で最悪の「赤色警報」に伴う車両の通行規制などが実施。さまざまな形で影響が出ている。

 とはいえ、関係者は突然の“朗報”にわく。鹿児島一極集中は、鳥インフルエンザなどの感染症が一度発生すれば、一気に生息数が激減する恐れがある。

 このため、国や保護団体は、近年、河川整備などを各地で進めていたが、なかなかツルに振り向いてもらえていなかった。環境省の担当者は「今回は千載一遇の好機だ」と訴える。

第2の越冬地として…

 ただ一時は四国で300羽いたナベヅルは、狩猟解禁や落ちアユ漁の始まりで、ねぐら近くに人が接近したことなどで数が減少。6日現在で180羽になっているという。

 木村さんは「まもなく越冬期。安全を感じ、本当に居着いてくれるかは、今が正念場だ」とし、むやみに生息地に近づかないよう呼びかけている。

 四国は、第2の越冬地として定着するのか。関係者は行く末を見守っている。

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  • 荒崎・東干拓の保護区は、人の立入りが禁止されています。安心してツルが越冬できるように、立入り禁止看板の先には入らないでください。毎シーズン、観光客、カメラマンの侵入が多く見られます。監視小屋から見ているツル監視員や見学されている方から丸見えですよ。ルールを守って見学してください。

知っておいて欲しいこと

  • ケガをしているツルでも、飛べるツルは捕獲・保護することが出来ません。ツルの一番の天敵は人間です。人の姿が近づいてくると、死んでも捕まりたくないとばかりに最後の力を振り絞ってでも逃げようとします。もし近づいても座り込んで飛ばないような状況であれば、クレインパークに連絡をお願いします。

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