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2016年3月14日 (月)

絶滅危惧種ナベヅル、なぜか四国に大量飛来

絶滅危惧種ナベヅル、なぜか四国に大量飛来 読売新聞(3/14付)

絶滅危惧種に指定されている渡り鳥のナベヅルが今冬、四国に相次いで飛来した。

 国内での越冬地は鹿児島県

出水

市の出水平野にほぼ限られていたが、個体数が増え、餌場が不足して流れ込んだとみられる。国や地元自治体は、感染症の流行による絶滅を防ぐ好機ととらえ、定着に向けた対応の検討を始めた。

 日本野鳥の会によると、ナベヅルは江戸時代から出水平野で目撃されたとの記録がある。出水市などは1960年頃から、ねぐらの整備や餌やりなどの保護策を進め、冬には世界の生息数の9割にあたる1万羽以上が集まっていた。

 ところが今季は、昨年10月28日に高知県四万十市で目撃され て以降、愛媛県西条市、西予市、徳島県海陽町にもまとまって飛来し、計約300羽が確認された。約70羽が飛来した西条市では約40羽がそのまま越冬。西 予市では27年前に出水平野で足輪を付けられたナベヅルも見つかったという。

 出水平野での越冬数は2014年以降、1万3000羽を超え、過去最高の水準が続く。環境省鳥獣保護管理室は「手厚い保護策により、生息数が増えている可能性がある」としており、観測を続ける同会会員・

十亀

茂樹さん(78)(西条市)は「出水平野で十分な餌を確保できず、四国に来たのではないか」と推測する。

 越冬地が集中すると、感染症による絶滅が懸念される。環境省は03年、山口県周南市や高知県四万十市など4か所を越冬の分散候補地に選定し、餌場の整備などに取り組んできたが、警戒心が強いナベヅルは定着しなかった。

 四国への大量飛来を受け、環境省は2月、来季以降の定着に向 け、行政関係者などによる緊急の情報交換会を開催。地元農家とも協議しながら、冬の間も田んぼに水を張ってねぐらを確保することや、落ち穂を片付けずに餌 として残すなどの対策を進める考えだ。西予市では、飛来地に住民が立ち入らないよう求めるチラシを配布するなどした。

 慶応大の樋口広芳・特任教授(鳥類学)の話「飛来したナベヅルを静かに見守る意識を高めるとともに、農地に釣り糸を張るなどして食害を防ぐ対策を進め、人と共存できる環境作りを急ぐ必要がある」

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汐見

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